事実は株価と●●だけ?
証券会社に入社して半年間は、今はなき赤坂支店で研修漬けの毎日だった。
その時に日経新聞の読み方も教わったのだが、講師が「日経で事実が書いてあるのは、株価と広告だけ」と言っていたのが記憶に残っている。
毎日が締切で超多忙な新聞記者。なかなか記事の裏をとったり、取材に出向いたりする時間がない。
社に送られてくるプレスリリースやネット等で記事を書くし、あくまで記者というフィルターを通っている以上、記事は事実ではなく「事実っぽい見方」の範を出ない。
また広告媒体でもあるマスコミは、書いたり書かなかったり、良く書いたり批判的だったり、スポンサー企業を無視する事が出来ないのは当然だ。
だから「記事を鵜呑みにするな。その記事が書かれた背景まで考えろ」というのが、講師の言いたかった主旨だろう。
という事で今日取り上げるのは、広告だ。
このシリーズは3~4回目だと思うが、思わず読んでしまう。
週プレの元編集長で、私の好きな作家・開高健とも旅をしている島地氏、文章もさすがだ。
広告としての役割はバッチリ。これが電子版との違い、紙媒体としての良さだ。
しかも今回ネタのタリスカーというウイスキーの名前、銀座から京都に移転した素晴らしいバーを思い出させてくれた。
きっと今日の夜はタリスカーを飲んでしまうのだろう、な。